スリランカ シギリヤロックでの一枚。
シギリヤロックは、スリランカの大自然の中に突如としてそびえ立つ「天空の城塞」のような存在です。高さ約200メートルの巨大な岩山で、その頂上には古代王国の宮殿跡が広がり、かつてカッサパ王が築いた夢の都の面影を今に伝えています。
岩肌には「シギリヤ・レディ」と呼ばれる鮮やかな壁画が残され、千年以上の時を超えてもなお、当時の華やぎと美意識を伝えてくれます。実物は撮影禁止なので、こちらの画像は併設されている博物館にあるレプリカです。
頂上に立つと、360度に広がる熱帯の森と緑の平原が一望でき、王がこの地に宮殿を築いた理由を肌で感じられます。
1200段を越えて辿り着いた頂。息を呑む景色に、すべての疲れが報われました。
シギリヤロックは単なる岩山ではなく、権力と美、そして人間の想像力の結晶でした。
和美リズ